2022-05-20
アレクサ、モーツァルト掛けて。
本を読もうとするとき、仕事で頭を切り替えたいとき、ぼくはアレクサに音楽を掛けててもらう。
言語の入ったもの、つまりボーカル入りの音楽は思考を混乱させてしまうので、もっぱらクラシックかジャズだ。
最近は、知っているクラシックの作曲家の名前でお願いする。
アレクサ、モーツァルト掛けて。アレクサ、ヴィヴァルディ掛けて……。
または、演奏者の名前で。アレクサ、村治佳織掛けて。アレクサ、フジコヘミング掛けて……。
あまりにもクラシックを知らないので、出てくる名前のバリエーションが異常に乏しい。
ぼくが子どもの頃は、洋楽に夢中、特にロックやルーツミュージックといったブルーズあたりが大好きで、どこのバンドのどのギタリストのプレイが最高だとか、あの時代に出したあいつらのアルバムが一番好きだとか……、とにかく細部にまで掘り下げて聴き漁るのが楽しかった。
しかし、クラシックはただの真面目な音楽という、馬鹿野郎の子どもならではの考えしかもっていなかった。振り返ってみると、本当にぼくは馬鹿だったと思う。
今になってようやくクラシックの面白さに気づいた。
できればたくさんの名曲・名演奏の中から、自分にとって最高に相性の良いクラシックと巡り合いたい。
クラシックはこの先一生、ぼくの側にいてくれそうだ。
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